一言で、“旅行会社”といっても、様々なジャンルに分かれるのをご存知ですか?
「旅行会社で働きたい!」と漠然と片っ端から旅行会社を受けていって仮に内定が取れたとしても
その会社が扱う旅行のジャンルを知っておかないとミスマッチの原因になります。
・旅行業界への転職を考える社会人
この記事はこれらの方々に向けた内容になっています。
また、この記事を読むことで
・志望動機が具体的になり、内定がグッと近づく
・ミスマッチが起こる可能性を下げられる
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
※本ページはプロモーションを含みます。
旅行会社をジャンル別に解説
旅行会社は以下のように8つに分類されます。
さらに、入った会社によっては国内や海外、営業に内勤、企画など部署が細かく分かれていきます。
中には「旅行会社」の定義に当てはまらないものも含んでいますが、「旅行業界全体としてこんな会社がある」という全体像を知って頂きたく、掲載しました。
総合旅行会社
国内外のパッケージツアー、団体旅行など幅広く取り扱っている会社です。
JTB、HIS、近畿日本ツーリスト(KNT-CTホールディングス)、日本旅行、東武トップツアーズなど知名度の高い旅行会社はほぼこれです。
ワールド航空サービスのように「海外パッケージツアーに特化し高品質を保つ」会社、
クラブツーリズムのように「添乗員付きパッケージツアーに特化し、豊富なアイデアで多様なツアーを提供する」会社など強い個性を持つ会社もあります。
びゅうトラベルやJR東海ツアーズ、京成トラベル、名鉄観光のような鉄道系、
自社新聞に広告を掲載する読売旅行など、自社グループ会社の持つ資源を活用する会社、
阪急交通社やクラブツーリズムのように自社店舗を持たず、会員向けの雑誌や新聞広告を活用して集客するメディア系など、総合旅行会社の中でも様々な種類があります。
ホールセラー
パッケージツアーの商品造成に特化した会社です。
有名な会社にはJALパックやANAセールスがあげられます。
自社の店舗を持たず、他社の店舗に商品を卸して販売をしてもらっています。
商品を販売せず「卸す」会社なのでホールセラーです。
JTBなど他社の店舗にJALパックのパンフレットが置いてあるところを見たことがある方が
いらっしゃるのではないでしょうか?近年はネットを使って自社でも販売しています。
ちなみに、ホールセラーは添乗員も他社に依存しているため、 添乗員付きのツアーの場合には他社からの派遣添乗員が来ています。
参考:JTB総合研究所
OTA(Online Travel Agent)
インターネット上での取引に特化した会社です。
WEB上で鉄道、航空、宿泊、レンタカーなどを各会社、便、宿泊施設などの比較を行いながら予約できます。
店舗に行って予約をする必要がないため、24時間365日いつでもどこでも予約ができます。
楽天トラベル、じゃらん(リクルートライフスタイル)、一休.comなどがあります。
また、Booking.comやExpedia、Hotels.comなどの外資系も日本ではよく利用されています。
オンラインに特化したOTAに対し、店舗を持ち、対面で販売する旅行会社のことを「リアルエージェント」と呼んでいます。
参考:JTB総合研究所
ランドオペレーター
旅行会社の依頼によって、旅行先のホテル、バス、ガイド、観光施設の予約や手配を行う会社です。
旅行会社と現地のホテル、バス会社、ガイド派遣会社、観光施設の仲介を行っています。
国内旅行では旅行会社と各施設が直接やりとりする場合が多いですが、海外旅行の場合にはランドオペレーターが仲介するケースが多いです。
反対に訪日旅行では日本にあるランドオペレーターが活躍します。
大手の総合旅行会社の中には、日本発(アウトバウンド)、訪日(インバウンド)の両方を自社グループが持つランドオペレーターに依頼している会社もあります。
私も学校営業の仕事をしていた頃に台湾への修学旅行を担当し、お世話になった経験があります。
まず、入札の際にまとめて地上費(現地でかかる費用のこと)の見積もりを送ってもらうことができます。
その後出発までの間に学校との打ち合わせで出てきた疑問や要望、アレルギー情報などをランドオペレーターに流すと現地で確認し、回答してくれます。
参考:JTB総合研究所
インハウス(企業・大学)
企業が自らのグループ内に作った旅行会社です。
その企業の出張、研修にかかる宿泊、交通、会議や研修施設の手配を行っています。
NTTトラベルサービス、ホンダ開発などがあります。
また、大学にも旅行部門があります。
学生向けに大学内にカウンターを設置し、旅行やサークルの合宿、免許合宿、JRの学割の申し込みができます。
また、旅行の際にも手配等を行っています。
専門旅行会社
限られたジャンルに特化した旅行を行う会社です。
海外専門、国内専門に限らず、クルーズ、鉄道旅行、留学、ウェディング、業務渡航(出張)、インバウンド、スポーツなど挙げればきりがありません。
例えば、沖縄専門の「沖縄ツーリスト」、リゾートウェディングに特化した「アールイズ・ウェディング」、ヨーロッパの鉄道旅行に特化した「ユーレックス」、学生向けに自社でスポーツ大会を主催し宿泊やレンタカーの手配もまとめて行う「トップトラベルサービス」などなど…
「DMO」と呼ばれる、ある地域の観光資源に精通し、地域住民や行政などと協力して観光客誘致を行う会社もあります。
近年注目されているので、特に地域誘客に興味があるという方は覚えておきましょう!
参考:観光庁HP
添乗員派遣会社
添乗員派遣を行う会社です。
実際には人材派遣会社として添乗員のみではなく、旅行会社の各支店に派遣されて事務仕事を行う人がいたり、
通訳案内士資格の所有者をインバウンド団体のガイドとして派遣するなど、旅行関連で幅広く人材を派遣しています。
・大手グループ会社に所属し、主に自社の団体旅行やツアーに添乗員を派遣する会社、
・旅行会社からは独立し、各旅行会社からの派遣依頼に応じて様々な会社に添乗員を派遣する会社
の大きく2種類に分かれます。
前者の例には、JTBグループの「J&Jヒューマンソリューションズ」(通称:JJHS)、KNT-CTの「ツーリストエキスパーツ」(通称:TEX)、日本旅行の「ジャッツ」があります。
後者は「TEI」「フォーラムジャパン」などが代表的です。
メタサーチサイト
各社のパッケージツアーや宿泊施設、航空運賃などをまとめて比較できるサイトです。
日本ではトラベルコ、フォートラベルなど有名です。
海外のサイトではTripAdvisor(トリップアドバイザー)、trivago(トリバゴ)、Skyscanner(スカイスキャナー)が日本でも馴染みのあるサイトとなっています。
旅行会社のジャンルと社名を知っておくのが就活のカギ
このように、旅行業界の企業は多様なジャンルに分かれます。
この中での分類もあり、配属部署によっても大きく業務内容が異なることから、
就活、転職活動前にしっかりと下調べをして、自分の進む道をはっきり決めておく必要があります。
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